冷凍でまとめて受け取るか、冷蔵で毎日1食ずつ受け取るか — 価格より先に届き方を決める
宅配便で冷凍のセットが届く型と、決めた曜日に冷蔵で1食ずつ届く型では、必要な冷凍庫の空きも受け取れる時間帯も変わります。価格を横に見る前に届き方から決める手順を、5つの問いに分けてまとめました。
比較表には、宅配便で冷凍のセットが届くサービスと、冷蔵で1食ずつ届くサービスが並びます。1食あたりの価格は横に比べられますが、必要な冷凍庫の空きも、受け取りに要る在宅の時間も、注文できる地域も違います。ここでは価格を見る前に届き方を決める手順を、5つの問いに分けて整理します。
結論: 価格を横に見る前に、届き方を決めます
先に結論です。届き方の違いは、価格の数字の裏に隠れます。 同じ「1食あたり」でも、片方は冷凍室を占有する代わりに好きな日に食べられ、もう片方は冷凍室を使わない代わりに決まった日に在宅している必要があります。この違いを踏まえないまま安いほうへ寄せると、続けられない届き方に行き着きます。
見るのは次の5つです。上から順に当てはめると、価格を比べる範囲が先に絞れます。
- 冷凍庫の余白 — まとめて届いた分を置ける空きがあるか
- 在宅の時間 — 届く日に受け取り続けられるか
- 食べる日 — 自分で決めたいか、届いた日に食べる形でよいか
- 配達エリア — そもそも自宅が対象に入っているか
- 価格 — ここまでで残った届き方の中で見比べる
2つの届き方の前提を並べると、こうなります。
| 見るところ | 冷凍のセット便 | 冷蔵の日替わり型 |
|---|---|---|
| 冷凍庫の空き | セット分の空きが要ります | 使いません |
| 受け取り | まとめて1回。宅配便のほか、自社の配送網で届くものもあります | 届く日ごとに毎回。手渡しの形もあります |
| 食べる日 | 自分で決められます | 届いた日に食べる前提です |
| 配達エリア | 宅配便の範囲。自社配送のものは限られます | 決められたエリア内のみ |
冷凍のセット便の前提 — 冷凍庫の余白と時間の自由、そして届く範囲
宅配便で冷凍のセットが届く形は、届いた分を冷凍庫で保管し、食べたいときに1食ずつ取り出します。本ページで確認できた範囲では、この前提は複数のブランドに共通しています。タイヘイは、まとまった食数を頼むなら冷凍庫の空きをあらかじめ確保しておく形です。食宅便は5食・7食セットを保管できる空きが要り、ワタミの宅食ダイレクトも7食からのまとめ届けが基本のため、まとまった空きが要ります。
引き換えに得られるのが時間の自由です。受け取ったあとは自分の都合で1食ずつ使えるので、外食した日も、自分で作った日も、翌日以降に回せます。温めは電子レンジで、ヨシケイのシンプルミールは4分ほどで食べられる設計です。
配送の形はサービスごとに違います。宅配便で届くものは範囲が広いほうですが、全国どこでもというわけではなく、冷凍便が使えない離島などを対象外としているサービスもあります。同じ冷凍でも、ヨシケイのシンプルミールは自社の配送網で届けるため頼めるエリアが限られ、同じ都道府県内でも対象外の地域があります。そのぶん朝5時までの注文で当日の配達にも対応する形で、配送の仕組みがそのまま使い勝手の差になっています。
都県名だけでは対象かどうかが決まらないので、4つ目の問いは自宅の郵便番号か住所で確かめます。候補にしたサービスの公式サイトで、郵便番号を入れる欄か配達エリアの案内を探し、自分の市区町村が入っているかを見てください。ここで通らなかった候補は、価格を見る前に外します。
何食のセットにするかは、冷凍室の空きから逆算するのが確実です。測る手順は冷凍弁当は何食セットを選ぶ?にまとめています。
冷蔵の日替わり型の前提 — 決まった日に届き、その日のうちに食べる
冷蔵で1食ずつ届く形は、冷凍室を使いません。コープデリのデイリーコープは、冷蔵の日替わりを月〜金のうち決めた曜日に届ける形です。ワタミの宅食は、まごころスタッフの手渡しを基本に、コースの期間中は毎日1食ずつ届きます。
代わりに要るのが受け取りの時間とエリアの条件です。デイリーコープが届くのは東京・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・長野の7都県で、神奈川県は対象に入っていません。生協(コープデリ)の組合員向けのサービスなので、エリア内でも、利用するにはまず加入が要ります。ワタミの宅食も配達エリア内でしか注文できず、公式サイトで郵便番号を入れると届けられる商品と価格を確認できます。7日間コースには届けられない地域があるとの案内もあります。
受け取れなかった日の扱いは、冷凍のセット便より重くなります。 本ページで確認できた範囲では、コープデリのデイリーコープは消費期限が短く、届いたその日か、遅くとも翌日には食べきる前提です。ワタミの宅食で保存できる期間は本ページでは確認できていませんが、冷凍庫にストックせず届いた分をその都度受け取る点は共通します。受け取れない日が続けば、その分はそのまま無駄になりえます。冷凍のセット便なら翌週に回せる場面でも、こちらは回せません。
一方で、食事代とは別に配送分が積み上がりにくい構成です。デイリーコープは公式が配達手数料を無料と案内しており、ワタミの宅食は価格に宅配料が含まれる形です。
食べる日を自分で決めたいかどうか
ここを3つ目の問いとして独立させるのは、2つの届き方のいちばん大きな違いが食べる日を誰が決めるかだからです。
- 自分で決めたい — 冷凍のセット便。週ごとに予定が読みにくい人ほど、こちらが向きます
- 決めてもらってよい — 冷蔵の日替わり型。生活のリズムが週ごとに変わらない人に向きます
自分がどちらかは、いまの生活を数えると見当がつきます。直近の2週間で、夕食を予定どおりに家で食べられた日が何日あったかを数え、2で割ってください。 その1週あたりの日数が、冷蔵の日替わり型で受け取りきれる日数の見込みです。申し込もうとしているコースの日数にこれが届かないなら、受け取れない日が出やすくなります。冷凍のセット便なら、その日の分は翌週に回せます。
容器が回収型か使い捨てかで、受け取ったあとの手間が変わります
見落としやすいのが容器です。本ページで確認できた範囲では、同じサービスの中でもシリーズによって扱いが分かれます。コープデリのデイリーコープでは、舞菜シリーズが繰り返し使う回収型、エネルギー塩分調整食がレンジ対応の使い捨てです。
回収型は、食べたあとに容器を返す手間が加わります。捨てる手間は減りますが、返すタイミングに合わせる必要があります。使い捨てなら返す手間はありません。どちらが良いかではなく、続けられるほうを選ぶ話です。容器の扱いはシリーズによって分かれることがあるので、申し込む前に自分が頼むコースの案内で確かめてください。
届き方が決まってから、価格を見比べます
届き方が決まったら、その中で価格を比べます。宅配食の比較表は、1食あたりの価格・送料・実質価格(送料込)を別の項目に分けています。送料を1食あたりの価格に入れない理由と、他社の「1食あたり◯円」を横に並べられる形にそろえる手順は、「1食あたり◯円」は何を含んでいるのかにまとめました。算出式は選定基準に公開しています。
この分け方は、届き方の違いを読むときにも役立ちます。冷凍のセット便は送料が別に乗る形が多く、冷蔵の日替わり型は配達手数料が無料、あるいは価格に宅配料が含まれる形が見られます。送料の行を別に見れば、その差が数字として出ます。
最後に確認範囲を書いておきます。不在だったときの再配達の可否、置き配ができるかどうか、受け取れなかった分の保管期限、破損や欠品があったときの連絡先は、本ページでは確認できていません。毎日の受け取りが前提になる届き方ほどこの4点が重くなるので、申し込む前に各社の公式サイトで確かめてください。
まとめ: 冷凍庫の余白 → 在宅の時間 → 食べる日 → 配達エリア → 価格の順で見ると、届き方の違いが数字の裏に隠れません。価格の比較は、届き方が1つに決まってからで間に合います。