宅配食は最初の1回をどう試すか — お試しセット・単品・非定期のセットの使い分け
続ける約束をせずに1回だけ受け取る入口には、お試しセット、単品、非定期のセットなどいくつかの型があります。お試し枠が必ず安いとは限らない点も含め、最初の1回で何を確かめるかをまとめました。
宅配食を初めて頼むとき、いきなり定期購入に申し込むのはためらわれます。各社のサイトには「お試し」と書かれた入口がありますが、その中身はブランドごとにかなり違います。ここでは、続ける約束をせずに1回だけ受け取る入口の型を並べ、最初の1回で何を確かめるかを整理します。
結論: お試し枠は「安い枠」ではなく「続ける約束をせずに1回受け取れる枠」
先に結論です。お試し枠は、安く買える枠として探すものではありません。 続ける約束をせずに1回だけ受け取れる枠として探すと、選び方が変わります。
理由は2つあります。ひとつは、お試しと名の付くセットでも、定期と同じ価格で案内されている形があることです。もうひとつは、お試しの名が付いていなくても、単品や非定期のセット購入で1回だけ受け取れる形があることです。「お試し」という言葉だけで探すと、前者を安いと思い込み、後者を見落とします。
最初の1回の役割は、口に合うか、冷凍庫に入るか、自宅のレンジで温めやすいか、1食の量が合うか、受け取りの段取りが回るかを、失敗を小さくして確かめることです。ブランド同士の価格の比較は、続ける前提が固まってからで間に合います。最初の1回の前に見るのは、候補のお試しの価格が同じブランドの定期の価格と比べてどうか、の1点だけです。
入口の型を並べる — お試しセット・単品・非定期のセット・注文区分
本ページで確認できた範囲では、1回だけ受け取る入口は4つの型に分かれます。
| 型 | 仕組み | 本ページで確認できた例 |
|---|---|---|
| 定期とは別に、初めての人向けのお試しセットがある | 定期購入とは別に、定期ではないお試しセットが用意されています | DELIPICKS、ワタミの宅食ダイレクト |
| 単品や非定期のセットで始められる | 継続の義務がない非定期の購入から始められ、定期は別に選ぶ形です | ニチレイフーズダイレクト、FIT FOOD HOME |
| 一部のコースだけにお試し単品がある | 定期コースが中心で、定期に申し込まずに買える単品が特定のコースにだけあります | ベルーナグルメ(当サイト掲載分では、はればれ弁当の30食と40食) |
| 注文の仕方そのものが区分されている | お試し注文・都度注文・定期注文の3枠に分かれ、送料の扱いも区分ごとに違います | ウェルネスダイニング |
一つ目の型は、定期を始める前に味や量を確かめる用途のお試しセットです。DELIPICKSのお試しセットは定期ではない1回限りの購入で、DELIPICKSもワタミの宅食ダイレクトも、定期のほうに最低継続回数の縛りはありません。
二つ目の型は、定期でない買い方が最初から用意されている形です。ニチレイフーズダイレクトは、継続の義務がない非定期のお試し向けセットから始められ、定期コースは別に選べます。FIT FOOD HOMEは、冷凍おかずを1品ずつ選んでカゴを満たす方式で、買い方は都度購入と定期配送の2つです。定期配送にすると割引と送料無料が付きますが、定期の初回お届け分はキャンセルできません。1回だけ受け取るなら都度、続けるなら定期、と入口が分かれています。
三つ目の型は、コース単位で判断が要る形です。ベルーナグルメの宅菜便は定期コースが中心で、当サイト掲載分で定期に申し込まずに買えるお試し単品があるのは、はればれ弁当の30食と40食です。同じ宅菜便でも、100Kcal台のヘルシー御膳とたんぱく質15g以上御膳は、本ページで確認できた範囲では定期コースだけの取り扱いです。
四つ目の型はウェルネスダイニングで、公式サイトの送料案内では注文の仕方がお試し注文・都度注文・定期注文に分かれ、送料の扱いもこの区分ごとに違います。以前あったお試し定期注文は、現在は提供されていないと案内されています。
なお、この4つの型に当たらなくても、最低継続回数の縛りがない定期なら、初回を受け取ってから次回の締切までに停止する形で1回で終えられる形があります。本ページで確認できた範囲では、nosh(ナッシュ)は初回から停止や解約を選べ、homealは初回だけ受け取って解約することもできると案内されています。この形では、後で触れる変更・停止の締切が、1回で終えるための締切そのものになります。ただし、回数の縛りがなくても途中でやめると送料の差額などの精算が出る定期もあります。
逆に、定期に入ると1回では終えられない商品もあります。タイヘイの定期継続購入は初回を含め最低3回の継続が必要で、都度購入も選べるものの、公式サイトが一覧や商品ページで見せている価格は定期のほうです。1回だけ受け取るつもりで定期に申し込まないよう、候補の回数の条件は宅配食の比較表の「定期の縛り」の欄と、商品ページの「定期縛り」に付いたⓘで先に確かめてください。縛りの読み方は「回数の縛りなし」はどこまで自由なのかにまとめています。
お試しだから安い・少ない、とは限りません
お試しかどうかと、安いかどうかは別の話です。
メディカルフードサービスでは、当サイトで確認した時点で、各シリーズのお試しセットも週6食の定期コースと同じ金額でした。ウェルネスダイニングも、定期注文でも商品そのものの価格は都度注文と変わらないと案内されていて、定期の利点は価格の割引ではなく送料の扱いにあります。メディミールも定期と都度購入で同額で、初回の優遇は送料無料のみです。お試しだから得をするとも、都度だから損をするとも限らず、差が出るのは送料の側という形が複数あります。
もうひとつ注意したいのは、「お試し」という名前から量を思い込まないことです。ベルーナグルメのはればれ弁当のお試し単品は30食と40食で、まとめ買いの単位です。冷凍庫の空きを確かめないまま「お試しだから少ないだろう」と頼むと、届いた箱が入りません。
比べるときは、言葉ではなく数字で見てください。見る場所は宅配食の比較表の「1食あたりの価格」と「送料」の行、それと各商品ページの価格欄です。比較表の既定は初回価格(初回限定の割引を適用した金額)なので、続けたときの金額は商品ページの計算機で「定期(2回目以降)」に切り替えて確かめます。算出式は選定基準にまとめています。
1回で確かめるのは味だけではありません
最初の1回を「味見」と思うと、確かめる項目が抜けます。最初の1回で見ておくのは次の4つです。
- 冷凍庫の空き — 届いた箱がそのまま入ったか。入らなかったなら、続けるときの食数はそこが上限です。測り方は冷凍弁当は何食セットを選ぶ?にまとめています。
- 解凍と加熱にかかる時間 — 表示のワット数と時間で、自宅のレンジでどう温まったか。時間を足す・置き方を変えるだけで直るなら続けられますし、毎回手を加えないと食べられないなら、その手間が続く前提で2回目を考えます。商品の限界かレンジ側の事情かを見分ける考え方は冷凍弁当の「おいしさ」はどこで決まるのかに書いています。
- 1食の量 — 主菜と副菜の品数と、ごはんが付くかどうか。おかずだけなら主食を別に用意する手間が毎日続きます。足りない・多いは食数を変えても直らないので、合わなければ量やごはんの有無が違うコースを候補にします。
- 受け取りの段取り — 冷凍便を受け取れる時間帯に在宅できたか。合わせるのが難しかったなら、続けるときは冷凍庫の空きが許す範囲で1回の食数を増やして届く回数を減らすか、冷蔵で1食ずつ届く形も含めて届き方そのものを見直します。
味は最後です。好みの問題なので、下調べをしても外れは引きます。だからこそ、味以外の4つを同じ1回で確かめておくと、2回目を頼むかどうかの判断が味だけに偏りません。
試したあとの段取り — 2回目以降の条件と、締切をカレンダーに置く
1回受け取って続けたいと思えたら、申し込む前に2つだけ確かめます。
ひとつは2回目以降の条件です。 お試しの前に並べて見た定期の価格を、今度は自分が続ける食数とお届け先に合わせて確かめ直します。商品ページの計算機で「定期(2回目以降)」に切り替え、お届け先と、セットが複数ある商品ではセットも自分の条件にすると、続ける前提の金額が出ます。
もうひとつは変更・停止の締切です。 定期の休止やスキップには申し出の締切があり、ブランドごとに違います。本ページで確認できた範囲では、DELIPICKSとワタミの宅食ダイレクトは次回お届けの6日前まで、ウェルネスダイニングは次回お届け予定日の1週間前までで、ベルーナグルメの解約はお届け日の10日前までに連絡する決まりです。申し込んだ日に、最初の締切をカレンダーに入れておくと、2回目が届いてから気づく事態を避けられます。
お試しセットの実施の有無や内容、締切の条件は変わることがあります。申し込む前に各社の公式サイトで最新の案内を確かめてください。
まとめ: 入口の型を見る → お試しの価格を定期の価格と並べる → 1回で味以外の4つも確かめる → 2回目以降の金額を自分の条件で確かめ直し、締切をカレンダーに入れるの順で見ると、続ける約束を先にせずに済みます。